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種蒔きの失敗原因
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 どのようなタネでも100%発芽するわけではない。
新しい園芸品種などは特に軟弱な性質を持つものが多く、少しでも発芽率を高くするためにはタネまきの時にそれなりの環境を整えてあける必要がある。
一部の頑強な植物(いわゆる雑草など)には、どのような環境でも高い発芽率を達成する植物もある。
種まきしたのに芽が出ない原因
タネが古い
 新しいタネで種まきをする。
古いタネは、発芽率が低くなる。
 → タネを購入してから1年以上経過したものは、発芽を期待しない。
自家栽培でタネを収穫しても、適切な保存をしなければ発芽率が低くなる。
 →通常は、冷暗所で保管する。
   湿度に関しては植物により異なる。
土が乾燥した
 発芽するためには水分を必要とするので、土はいつも湿気を保った状態がよい。
発芽するまでは、特に乾燥させないように注意する。
タネを地中深くまき過ぎた
 タネをまく深さは植物により異なるが、基本的には「タネの直径の2倍」とされる。
深過ぎると芽が出てこないことがある。
土をかぶせてはいけない植物もある
 植物によっては発芽するのに光を必要とするものがあり、そのような植物に土をおおったりして暗い場所に置いたりすると、発芽しなくなる。
発芽するのに光を必要とするタネを「好光性種子」という。
プリムラ、ペチュニア、レタス、など。
発芽後に、すぐに枯れてしまう
発芽後の環境によるものと考えられる。
時期が早すぎた
 春に発芽した新芽が霜などの寒さにあたり、枯れることがある。
春の種まきは、八重桜が咲いた後にゆっくりと行なうようにする。
 秋に発芽した苗が病気になる。
秋まきの種は、暑さを苦手とするものが多い。
関東地域では9月頃が適期。
時期が遅すぎた
 秋に発芽した新芽が寒さにあたり弱ってしまう。
秋まきの種は、成長した苗で冬を越す必要がある。
関東地域では9月頃が適期。
水のやりすぎ
 根腐れの恐れがある。
発芽もない頃は、根が弱々しいので、適度な水分以上の水は根を傷める原因となる。
 茎が曲がってしまう。
水のやりすぎにより、時々発生する現象。
土の量が多過すぎる
 土が多すぎると水分が乾きにくく、水のやりすぎ原因となる。
種まき時の用土は、深さ3〜5cmほどか最適とされる。
土の質が悪い
 種まき用の土には、肥料分の少ない清潔な土を使用するのが基本。
質の悪い未発酵の腐葉土を混ぜたりすると、発酵発熱して根が傷んでしまう。
根が発達する前に肥料分を与えると根を傷める原因となる。
市販のタネまき用土か、赤玉土と完熟腐葉土(またはピートモス)を半分ずつ混ぜた用土などを使用する。
害虫によるもの
 ナメクジやネキリムシなどによる被害。
ナメクジは、新しい葉を食べてしまう。
ネキリムシは茎を食い切ってしまう。
病気によるもの
 地際から倒れてしまう「苗立ち枯れ病」というものがある。
病菌が土の中に潜んでいるので、清潔な土を使う必要がある。
風通しが悪く、蒸し暑い環境で、病気になりやすくなる。
 種(たね)まきの適期
 園芸店に並ぶ種には、「春」にまくものと「秋」にまくものに分けられる。
一年草の種が手軽に入手出来る。
種が発芽して順調に生育するためには、温度や光などの条件が適合する必要がある。
春まき一年草
『春はゆっくり』種をまく。
種まきの春は3月や4月ではなく、その地域の気温に左右される。
「春まき一年草」の種は、「八重桜が咲く頃」がよいとされる。
桜の咲く時期ではない。
一般的には5月初旬〜6月頃までが適期。
通常は関東地域が基準に考えられる。
(温暖化により変化していく可能性もある。)
種類により適期が異なるものがある。
コスモスやマリーゴールドなどは8月頃まで可能。
温室などで温度調節すれば、他の月でも可能。
春先は気温が不安定
春は暖かい季節であるが、時々寒風が吹いたり霜が降りたりする不安定な時期でもある。
そのんな時期に種をまくと、せっかく新芽が出ても霜で枯れてしまう恐れがある。
春まき一年草は熱帯地域原産が多い
熱帯地域原産の植物は発芽に温かい温度を必要とし、寒さにはとても弱い。
熱帯原産ではない植物もある。
 (エゾギクなど。)
秋まき一年草
秋に成育し、冬の寒さにあたる必要がある。
9月頃が最適期とされる。
春まきほど長い期間がない。
種類により適期が異なるものがある。
パンジーやハボタンは8月下旬が適期。
スイートピーなどは10月頃が適期。
秋まき一年草は温帯地域原産が多い
種をまく時期が早すぎると温度が高すぎて病気になったり発育不全になる可能性が高い。
逆に遅すぎると苗がしっかりする前に寒さにやられてしまう。
このため、秋まきの種はまく時期が限定される。
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