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カランコエ〔Kalanchoe〕
写真「フェイジョア〔Feijoa〕の花」
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 フェイジョア〔Feijoa〕栽培のポイント
放任していると、枝が徒長していき樹形が乱れる。
苗の小さいうちに、丁寧に樹形を整える剪定をしていくのがよい。
自家不和合性で、果実収穫には2品種以上必要とする。
1品種で結実するものもある。
自家不和合性 (ジカフワゴウセイ)とは、1本の木の花だけでは結実しにくい性質のこと。
また、他品種同士でも相性の悪い組み合わせもある。
 フェイジョア〔Feijoa〕の栽培
大きく成長するので、庭植えが望ましいが、うまく剪定すれば鉢植えでも栽培可能。
場 所
日当たりのよい場所。
亜熱帯性の植物で耐暑性が強いが、耐寒性も少し合わせ持つ。
マイナス7℃~10℃まで耐えるともいわれる。
厳しい寒さにさらされると、落葉して翌年の花つきが悪くなる。
排水と保水が共よい土壌が最適。
植栽範囲は、関東 ~ 沖縄。
潮風には弱い。
比較的耐寒性はあるが、幼木期は、ワラなどで防寒しておく。
鉢植えの場合は、北風の当たらない場所に置く。
寒風にさらされると、落葉することがある。
植え付け適期
【3月 ~ 4月】
鉢植え用土(例)
5: 園芸用培養土
5: 赤玉土(中粒)
水やり
鉢植えの場合は、表土が乾いたらたっぷり与える。
加湿を嫌うので、やり過ぎに注意する。
肥 料
生育期間中、緩効性化成肥料を与える。
3月下旬~10月頃まで。
病害虫
比較的強い。
カイガラムシ、コウモリガやハマキムシがつくことがある。
受 粉
フェイジョアの果実収穫も期待するならば、確実に授精を行うために、人工授粉を行う。
虫媒花といわれるが、虫の訪問が少なく、また独特な花の形態のために受粉がうまくいかないケースが多い。
日本の昆虫には、まだ馴染みの薄い花だと考えられる。
品種により、同一品種間では授粉がうまくいかない事もある。
受粉方法
雄しべを綿棒などにつけ、他の株の花のメシベにつけていく。  
雄しべが花から飛び出ていて、花粉の量も多いので、手にこすりつけていくやり方でも成功する。
写真「フェイジョア〔Feijoa〕の実」
 フェイジョア〔Feijoa〕の剪定・仕立て
剪 定
放任すると、枝が伸びすぎて間延びした感じに大木になるので、小枝のうちに切り戻しながら、樹形を整えていくようにする。
特に、植え付け後の若い苗のうちは、徒長枝を押さえ、樹形を整えるように気をつける。
伸び過ぎた枝は、先端部を切って大きさを整える様にする。
枝が徒長枝しやすい。
下から50cmくらいまでに生える枝は切り取る。
(庭植えの場合)
対生する枝は片方を根元から切り取り、込み合った枝を整理する。
剪定時期
【3月中旬 ~ 4月上旬】 発芽前
【6月中旬 ~ 7月】   
果実収穫前の若い苗木は、夏の暑い時期に剪定可能。
果実収穫する時は、収穫後には寒くなってしまうので、春まで待つ。
花芽のつき方
花芽は、前年に伸びた枝から出た新枝の基部につく。
新枝は枝の先端部分から発生しやすく、放任しておくと間延びした枝ぶりになりやすい要因ともなっている。
仕立て
フェイジョアは、誘引や剪定などにより、様々な樹形に仕立てる事が出来るので、用途や場所、広さなどを考慮して、若木の時から完成樹形を決めてから仕立てるようにする。
 自然樹形  
フェイジョアは、根元から複数の枝が出て枝分かれしやすく枝は徒長する傾向にある。
そして全体的にやわらかくて、大きくなるとしなってくる。
自然樹形のまま放任させておくと、樹形が乱れてくる。
また、徒長した枝がしなり、強風で折れたりもする。
自然樹形で育てる場合も、枝を誘引や徒長枝を少し切り詰めるようにする。
不要な枝は間引いておく。
 垣根仕立て  
若木の時から誘引し、こまめに刈り込みを行えば、垣根仕立てにするも可能。
しかし仕立てる事は出来るが垣根にするなら、もっと適切な樹木が沢山ある。
刈り込みで花芽も切ってしまう可能性があるので、果実収穫は期待出来ない。
 他の樹形  
フェイジョアは、円錐形やTバー仕立てなど、好みの仕立てが出来る。
放任すると、主幹になる枝がはっきりしなくなるので、主幹を決めたら誘引して真っ直ぐに育てる。
競合する枝は剪定する。
 フェイジョア〔Feijoa〕の植え付け
放任すると、高さは3~5m、幅は5~7mほどになる。
それだけのスペースが確保出来なけれは、うまく剪定を行ってコンパクトに仕立てなければならない。
切り口に、発根促進剤をつけるとよい。
植え付け適期 
【3月 ~ 4月】 発芽の直前
3月~4月が最適期であるが、梅雨期や9月~10月も可能。
用 土
特に土質にこだわらないが、肥沃で排水のよい場所がよい。
鉢植用土の例
5: 園芸用培養土
5: 赤玉土(中粒)
植え付けの注意点
フェイジョアには「自家不和合性」と「交雑不和合性」という性質を持つので、果実収穫が目的の場合は、購入時に組み合わせを確認し複数の品種を植える必要がある。
最近は自家結実する品種のものも作られている。
 → アポロ、クーリッジ、ジェミニなど。
植え付けの手順
庭植えの手順。
1) 穴を掘る → 直径50cm・深さ50cm。
2) 堆肥(タイヒ)などの有機物を混ぜた土を、少し入れる。
 堆肥(タイヒ)の目安は20kgくらい
3) 苗を穴の中において、根を四方に広げる。
4) すき間に土を入れる。
 根と根の間にもしっかり土を入れる。
5) 苗木の先端をを切り、側枝の発生を促す。
 40cmくらいの長さで切る。
6) 水をたっぷりやる。
 根と土を密着させる
7) 支柱を立てて、軽く結ぶ。
8) 乾燥防止の為に、ウッドチップなどを根元に置く。
 落ち葉や枯れ枝、わらなどでもよい。
 フェイジョア〔Feijoa〕の繁殖
挿し木
新枝を5cm~10cmに切り、清潔な土に挿しておく。
 → 鹿沼土など。
切り口に、発根促進剤をつけるとよい。
挿し木の適期期
【9月 ~ 10月】
接ぎ木
接ぎ木の適期は【5月 ~ 6月上旬】
実 生
暖地であれば、実生でも可能である。
しかし変異の度合いが大きく、どんな実が出来るかわからない。
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