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よく似たものに「ミドリハコベ」があるが、自生地が似通っている為に、どちらもハコベと呼ばれている。また、自然交配も行われていて、厳密な判別も難しくなってきている。多少の変異があっても、ハコベ類と呼んでも間違いではないらしい。
他に「ウシハコベ」があるが、少し大型で雌しべの数が異なるなどの理由で、分けて考えられている。しかし遠めに花だけ見てもすぐには判別しにくい。 |
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花の特徴 |
茎の先に約5mmほどの白い小さな花をいくつか咲かせる。
花が咲き終わると垂れ下がるが、種子ができると再度上を向いて散布する。 |
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実際よりも花びらを多く見せている。 |
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花弁の数は5枚であるが、深く切れ込んでいて合計10枚の花弁があるように見える。 |
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自家受粉(ジカジュフン)することも可能。 |
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ハコベの花は夕方に花が閉じる時に雄しべが雌しべにくっつき、受粉させるので、虫の訪問がなくても受粉出来る。 |
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開花時期 |
【3月 ~ 10月】 |
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近所では4月~6月の開花が多いが、書籍によると年中開花しているらしい。 |
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種子の特徴 |
花後に種子ができるが、種子の表面に突起が多くあり、靴底などについて遠くに運ばれていく。 |
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草の特徴 |
ハコベは茎の先端に花をつけるが、花の下の節から2本の分枝(ブンシ)を出してそれぞれの先端に花をつける。
さらのそれぞれの花の下から2本の分枝を伸ばし、どんどん枝の数を増やしていく。
茎には細かい毛が無数に生えていて、冬などの雨の少ない時期には、毛についた水滴を根元に運んで水分を吸収することができる。 |
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