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ほとんど世界中に分布し、「原種」だけで1万種以上もあり、様々な容姿と性質を持つ「多肉植物」について、簡単に説明することは難しい。
「乾燥に耐える為に、水を蓄える」という性質が共通する特長といえる。
また、特徴ある美しい花を咲かせるものが多い。 |
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乾燥する場所に共通する事は「湿度が低い」「日当たりがよい」「日照時間が長い」「昼夜で温度差が大きい」「水はけのよい土」「肥沃ではない土地」ということ。 |
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「多肉植物」と「サボテン」の違い |
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「サボテン」はサボテン科に属する植物の総称であるが、性質上は「多肉植物」の一部とされる。
しかし「サボテン」は種類も多く、園芸植物としても古くから親しみがある為に、園芸上は「多肉植物」とは別に扱われている。 |
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球根類や、パイナップル科やラン科植物なども、多肉植物とは別扱いされる傾向がある。 |
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名 称 |
タニクショクブツ 〔多肉植物〕 |
英 名 |
Succulent plant、
Fleshy plant |
原産地 |
ユーラシア、 アフリカ、
オーストラリア、
南北アメリカ大陸 |
性 質 |
一般的には、耐寒性がない |
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ベンケイソウ科の一部などは耐寒性がある。 |
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麻や酒、毒矢などに使用される種類もある。
→アガベ・テキラナからは、テキーラ酒がとれる。 |
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世界に分布する多肉植物は、園芸品種も数多く、原産地が定かでないものも多い。
しかし生育期の異なる3つのタイプに大きく分類することができる。 |
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原産地の気候により様々な性質を持ち合わせているので、栽培する時は、どのタイプの多肉植物であるか確認した方がよい。 |
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【夏】育成型種 |
多くの多肉植物が「夏育成型種」に該当する。
【生育期】 春 ~ 秋
【休眠期】 冬 |
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【冬】育成型種 |
秋から冬にかけて成長し、夏に休眠する。
【生育期】 秋 ~ 冬
【休眠期】 夏 |
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【春秋】育成型種 |
【生育期】 春と秋
【休眠期】 酷暑(夏)、厳寒期(冬) |
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日照不足のものはさける。 |
× |
葉と葉の間の茎が伸びて、文字通り間延びのしているもの。 |
× |
葉や株の中心にある成長点が、白っぽいもの。 |
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日照不足の見分け方は、品種により異なる場合がある。 |
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健康そうななものを選ぶ。 |
× |
葉が枯れていたり、弱々しいものは避ける。 |
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葉の先端部分だけが小さくなっているのは、全体が弱っていることがある。 |
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