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ツワブキ〔石蕗〕
写真「ツワブキ〔石蕗〕の花」
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 ツワブキ〔石蕗〕とは
光沢のある緑色の葉と黄色い花のコントラストが美しい多年草。
日本各地に自生地も多く、日本の気候に適しているので栽培がやさしく手間いらず。
寒冷地では難しく、自生地は本州以西に多い。
名 前  ヤツデ 〔八手〕
別 名  イシブキ、 ツワ
類 別  キク科 [Asteraceae]  ツワブキ属 [Farfugium]
学 名  Farfugium japonicum
性 質  常緑性  多年草
原産地  日本(本州以西)、 朝鮮半島、 中国、 台湾
用 途  庭植え、 鉢植え
日本では、暖かい地方の海岸沿いに、よく自生している。
(特に九州に多いという。)
山陰にある津和野の地名は、ツワブキのツワからきているといわれる。
そして、ツワブキを町花としている。
 名前の由来
ツワブキ〔石蕗〕 - 和名
名前の由来には諸説ある。
ツワブキの葉が、フキ〔蕗〕の葉に似ていることによる。
「ツヤのあるフキ」という意味である「艶葉ブキ」(ツヤバブキ)が訛ったものといわれてる。
ツワブキの葉から光沢をなくしたものがフキの葉といえる。
早春に葉よりまえに伸びる花茎を「フキノトウ」と呼び、食用にされている。
「厚葉ブキ」(アツバブキ)が訛ったものであるという説もある。
葉が厚く、しっかりしていることによる。
 ツワブキ〔石蕗〕の特徴
 秋になると葉の間から花茎を伸ばし、キク形の鮮やかな黄色い花を咲かせる美しい多年草。
光沢のある緑色の葉と花のコントラストが美しく、古くから好んで庭に植えられている。
 日陰でもよく育ち、緑の葉も美しいので、アンダーグラウンドとしても利用出来る。
日本の気候に適しており、放任しておいても自然と花を咲かせるのがうれしい。
花の特徴
 葉の間から太い花茎を伸ばし、先端にやや散房状に黄色い花を咲かせる。
花の形はキクに良く似ている。花を見て初めてキク科である事に納得
ツワブキの葉を見る限り、キク科であることに疑問を感じてしまうが、花を見ると納得する。
開花時期
【10月 ~ 11月中旬】
花後に淡褐色の冠毛(カンモウ)のある果実がつく。
タネは風によって遠くに飛ばされる。
草の特徴
 草丈は50cm程度になり、葉はフキ〔蕗〕に似ている。
若葉は灰褐色の綿毛をかぶっていて、生長すると無毛となる。
葉の表は濃緑色で光沢があり、美しい。
品 種
いくつかの園芸品種もあり、斑入り葉や、縮み葉、切れ込みのある葉など、葉のバリエーションがある。
花も、八重咲き、花びらの細いものなどがある。
自生地の変種もある。
カンツワブキ
葉の縁に細かい切れ込みがあり、葉裏にも光沢がある。
花期がやや遅く、初冬から冬になる。
九州から沖縄で自生する。
クニガミツワブキ
葉の縁と花びらの先に、切れ込みがある。
沖縄の国頭(クニガミ)地域に自生する。
栽培場所
日陰でもよく育つが、日当たりの良い方が花つきがよい。
斑入り葉のものは、日が強いと葉やけする。
自生地には暖地が多いが、寒さにも強い。
自生地には暖地が多いが、寒さにも強い。
病害虫にも強い。
写真「ツワブキ〔石蕗〕の花」
 ツワブキ〔石蕗〕の利用
 食用利用
 ◇若い葉茎
煮付け、油炒め、和え物などによい。
フキよりもアクが強い。
ツワブキの若い茎のくつだ煮のことを「キャラブキ」(キャラ蕗)という。
 ◇花・蕾
てんぷら、酢の物によい。
 薬用利用
 ◇根茎
乾燥させて煎じて飲むと、下痢に効き、整腸作用もある。
過剰摂取すると下痢や嘔吐、溶血を起こしてしまう。
 ◇生の葉
生の葉を火であぶり、患部にはると、はれもの・打撲・捻挫・止血・や切り傷に効く。
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