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ハモグリムシ 〔葉潜虫〕
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 ハモグリムシ〔葉潜虫〕とは
「ハモグリムシ」とは漢字の通り、葉に潜入する虫のことである。
葉の中で、葉肉を食べながら進んでいく。
葉ばかりでなく、茎や根に潜入するのもいる。
そして、葉に潜入してから脱出するまでのムシの通り道が、葉にしっかりと残り、その模様から「エカキムシ」や「ジカキムシ」とも呼ばれている。
見た目もよくないし、多発すると被害が出るので害虫とされている。
通 称  ハモグリムシ 〔葉潜虫〕
名 前  ハモグリガ〔葉潜蛾〕、 ハモグリバエ〔葉潜蠅〕
別 名  エカキムシ〔絵書き虫〕、 ジカキムシ〔字書き虫〕
 ハモグリムシ〔葉潜虫〕の特徴
ハモグリムシには多くの種類があるが、一般的にはハエ〔蠅〕やガ〔蛾〕の幼虫のことを呼ぶことが多く、それぞれ「ハモグリバエ」「ハモグリガ」という。
発生時期
【4月 ~ 5月】 【9月 ~ 10月】
◇ハモグリガ〔葉潜蛾〕
 ハモグリガ科 [Lyonetiidae] の昆虫のこと。日本には約20種存在する。
 翅(ハネ)を広げても0.5cm~1.3cmの小さいガで、翅は細長い。
 幼虫は大部分が潜葉性で、身体が扁平をしていて、葉肉をかむ口があり、脚が4~5対ある。老熟するとハンモック状か、絹糸の束で覆われた繭をつくる。
◇ハモグリバエ〔葉潜蠅〕
 ハモグリバエ科 [Agromyzidae] に属する昆虫の総称。日本には約200種存在する。
 成虫は、体長2mm~5mmの黒色か黒褐色の小型のハエ。雌は、植物の組織に産卵管を入れて産卵する。
 幼虫は、身体が円筒型で、口はかぎ状で頭が無い。
葉に出来る模様
最初に潜入場所や葉に出来る模様は、種類により個性がある。
葉に出来る模様は、主に3種類ある。
1)  潜入から脱出まで1本線で結ばれるもの。
2)  潜入から脱出までの線が不定形なもの。
3)  はじめは線状で、後に模様をかくもの。
◇植物の種類と、葉に出来る模様で、虫の種類がわかるという。
植物によって、虫の種類が異なるので、寄生する植物の名をつけて呼ばれることもある。
リンゴハモグリガ、モモハモグリガ、ミカンハモグリガ、イネハモグリバエ、ムギハモグリバエ、など。
模様を描くには理由があった
取り付かれたように絵や文字を書くのには理由があるという。
ハモグリムシに卵を生みつける寄生バチからの追跡を逃れるために、複雑な経路をたどって経路をかく乱させ、居所がわからないようにしているという。
本当かどうか、あやしげな説ではあるが、常に寄生バチの脅威にさらされているのは本当らしい。
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 ハモグリムシ〔葉潜虫〕の防除
 被害を受けた葉を見つけたら、虫がまだ中にいるかよく点検する。虫の厚みだけわずかにふくらんでいたり、色がついていたりするので、つぶせば死んでしまう。
 しかし、被害を受けた葉は見た目もよくないので、取り除いた方が気分的にはよい。
 被害が軽い時はそれでよいが、多発するとやはり植物が弱ってくる。乳剤などの薬剤を散布する。
葉の中にいるので、薬剤の効き目が弱い。
 
 
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