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タ チ ツ ボ ス ミ レ 〔立壺菫〕
  写真「タチツボスミレ〔立壺菫〕の花」
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スミレ タチツボスミレ 春に咲く花
 タチツボスミレ〔立壺菫〕とは
明るい林の中や縁、山道のわきなどに自生する多年草で、群生していく。
山や野原などに一番普通に見られるタイプのスミレ。
名 前  タチツボスミレ 〔立壺菫〕
類 別  スミレ科 [Violaceae]  スミレ属 [Viola]
学 名  Viola grypoceras A. Gray
性 質  多年草
原産地  日本
用 途  自生、 庭植え、 コンテナ栽培
メ モ
日本の代表的な野生のスミレといえる。
花は薄紫で、葉は丸みを帯びたハート形をしている。
草丈は6cmほどで、地下茎や根は硬くしっかりしている。
群生しやすいが、どこにでも進出していくたくましさを持っている。
花がかわいらしいので愛されているが、性質と生態は雑草と同じ。
開花時期
【3月 ~ 6月】
 強い繁殖力の秘密
「開放花」(カイホウカ)と「閉鎖花」(ヘイサカ)で、多くのタネを残す。
「閉鎖花」とは、蕾のまま実を結ぶ花のこと。
「開放花」とは、春に咲き、受粉により実を結ぶ花のこと。
 春に咲く開放花が実を結びタネを作るためには、虫の手助けが必要で、100%成功するとは限らない。 しかし閉鎖花は閉じた花の中で自ら受粉するので、確実にタネを残すことが出来る。 しかも虫の為に美しく開く花を用意する必要がないので低コストで済む。
 より多くの、そして確実なタネを残すシステムになっている。
実が熟すと、タネを遠くまで飛ばす。
実は細長く、熟すと上を向いて3つに裂けて広がり水平になる。
3つのそれぞれの棒状の中には5個~6個のタネが乗っていて、時間がたち乾燥すると棒が縮んでタネが弾き飛ばされる仕組みになっている。
かなり遠くまでタネを飛ばすことが出来る。
アリにプレゼントを用意して、より遠くまでタネを運んでもらう。
タネには、アリの好む成分をオマケの様に付属されていて、アリが見つけると、巣に運んで行く。
巣の中でオマケをかじり取ると、タネは巣の周囲に捨てられる。
巣の周囲はアリにより巣穴から運ばれた柔らかい土などもあり、発芽には最適な状態である事が多いという。
タネの端に白い部分が付属しているが、それがタネのオマケ。
糖や脂肪酸などが豊富で、甘いゼリー菓子のようなもの。
(エライオソームという。)
 名前の由来
タチツボスミレ 〔立壺菫〕  - 和名
「壺」は、古語で「中庭」を意味するので、人家の周囲にも多く見られることによると考えられる。
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