ミノムシの成虫である「ミノガ」は、いわゆるガ〔蛾〕である。いくつかの種類があるが、日本では15種類ほどいる。ほとんどの種類のメスは、翅(ハネ)が退化して飛ぶことができないという特殊なガでもある。
よくみられる主な種類には「オオミノガ」と「チャミノガ」がある。 |
「オオミノガ」 [Eumeta japonica] |
日本の最大種で、成虫の翅を開くと3.5cmほどで、ミノの長さは5cmもの長さになる。各種の樹木や灌木に寄生する。 |
「チャミノガ」 [Eumeta minuscula] |
オオミノガの次に大型で、成虫の翅を開くと23.5cmほどで、ミノの長さは2.3cm~4cmほどの長さになる。各種の樹木や灌木に寄生する。 |
|
ミノガ〔蓑蛾〕の生態 |
翅(ハネ)の退化したメスは、一生ミノの中にいて、オスがやってくるのを待っている。 オスが飛来して交尾をしたメスは、ミノの中に産卵し、そのままミノ中で死んでいく。 |
|
一部、ミノの外に出てオスを待つタイプのメスがいる。 |
|
オスの発生時期 (ミノガ) |
【5月下旬 ~ 7月中旬】
オスは成虫のガになると、メスを求めて飛び立つ。 |
|