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ユ リ 〔百合〕
写真「ユリ〔百合〕の花」
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 ユリ〔百合〕の 栽培
ユリは日本原産の品種も多く、日本の気候に合っていて栽培しやすい。
庭植えの場合は、放任しておいても問題ないものも多いが、数年おきに植え替えたる方がよい。
栽培場所
庭の植え込みの中など、地表が乾かない様な場所を好む。落ち葉やワラなどで地表をおおってもよい。
光を好む程度は、品種によりやや異なる。
 オリエンタル・ハイブリッド系
やや半日陰に置く。
 オリエンタル・ハイブリッドの原種も当てはまる。
 ヤマユリやカノコユリなど。
 アジアティック・ハイブリッド系
日当たりに置く。
 アジアティック・ハイブリッドの原種やテッポウユリ、すかしユリ系も当てはまる。
水やり
表土が乾きかけたら、たっぷりと水をあたえる。
【冬】 地上部がなくても、表土が乾いたら水やりする。
肥 料
花後に緩効性化成肥料を株元に与える。
10g/1株程度を目安にする。
春(3月~4月)に芽が出てきた時に、緩効性化成肥料を施す。
8月の高温期は肥料を控える。
8月に咲く遅咲きのものは、7月中旬までに与える。
 オニユリ、カノコユリなど。
支柱立て
高く伸びるのもや花が大きいものは、花の重さで茎が倒れてしまうものもあるので、支柱を立ててあげるとよい。
茎のすぐ近くに立てると、球根を傷める恐れがあるので少し離して立てる。
または、クランク状の支柱を使用してもよい。
開花中
コンテナ栽培で開花したら、室内で鑑賞してもよい。できたら少しは日に当てる。
切花にする時は、なるべく葉を残してあげる。
光合成により葉から養分を作り出すので、来年に備えて球根を太らせるためには葉を残すことが重要となる。枯れるまで、そのままにしておく。
発芽の条件
新芽は球根が一定期間、冬の寒さに遭遇していないと発芽できないという性質がある。
30日~50日間ほど5℃~10℃の低温にさらしておく。
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 花後の管理
1)花柄摘みをする。
2)浅植えされていた場合は、深植えに植え替える。
3)葉は枯れるまで残しておく。
花柄つみ
花がしおれてきたら、手で花のすぐ下を折って取り除く。
ユリはウイルス病に弱い為に、ハサミからの感染を防ぐ意味で手でつむ方がよい。
タネをとる場合は、そのままにしておく。
タネををとり目的もないままに放置しておくと、見た目もよくないし、枯れた花弁から病気が発生しやすい。
また、タネを作るために養分をとられてしまう。
深植えに植え替える [浅植えされていた場合]
コンテナは、期花後すぐに二回り大きなコンテナに植え替える。
その際には、根鉢をくずさずに(根をいじらないで)、そっと移し変え、深植えにする。
庭植えの場合も深植えにする。
それまで地上に出ていた茎を3cmくらい地中に埋めるくらいに深く植える。
用土は、市販の鉢用培養土で、緩効性化成肥料をパラパラとまく。
球根の植えに生える上根(ウワネ)により養分や水分を吸収して、球根を太らせていくが、浅植えされていると、上根が伸びずに養分の吸収が悪くなる。
葉は枯れるまで残しておく
光合成により葉から養分を作り出すので、枯れるまで大切にする。
 
 
 
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 秋の植え替え
秋はユリの植え替え適期である。
しかし、毎年植え替える必要はない。
土が悪くなってきたり増えすぎて込み入ってきたりしたら植え替える。
通常の植え替え目安は、オリエンタル・ハイブリッド系で3年~4年、アジアティック・ハイブリッド系で4~5年。
植え替えの適期
【10月 ~ 11月】 秋頃
準備するもの
コンテナ → 深さのあるもの。
用土   → 水はけのよいもの
用 土
用土に緩効性化成肥料を加える。
用土の例(1)
10: 培養土
用土の例(2)
6: 赤玉土(中粒か小粒)
4: 腐葉土
用土の例(3)
2: 赤玉土(中粒)
8: 培養土 8
植え替えの手順
植え替えのポイントは、深植えすること。
ユリは、球根の上と下に根が生える性質がある。
球根の上に十分根が生育出来るように、深く植えるようにする。
葉が黄色くなり始めてから、球根のまわりを大きく球根を掘って取り出す。
 → 球根を傷つけないように気をつける。
球根のすぐ上を切る。
 → 球根の植えに生える上根は冬には枯れてしまう。
 → 下根はつけておく。
球根が完全に分球していたら、手でわける。
鉢穴にネットをしき、用土の例[1]を入れる。
 → 球根の上下に余裕をもたせる。
用土の例[2]を入れる。
球根を置く。
 → 球根の大きさの2倍~3倍の深さになるようにする。 … 深植えする。
用土の例[2]を入れて、球根をサンドする。
 → 肥料分が直接触れると、球根が傷む恐れがあるため。
用土の例[1]を入れる。
まとめて植える場合は間隔を開ける
1m近くも大きく成長する品種は30cmほど間隔をあける。それより小さい品種は大きさに合わせて10cm~間隔を開ける。
 
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 剪定の基本
 ユリ〔百合〕の 病害虫
比較的強いが、ウィルスに弱い。
ウィルスに感染すると、花が奇形になったり、葉にモザイク模様が出たりする。
最後には、球根が腐ってなくなってしまうこともある。
アブラムシを媒体としてウィルス感染することもあるので、早めに虫の駆除をする。
使用するハサミからでもウィルス感染することがあるので、気をつける。
ウィルスの防御
球根周辺の土が乾燥すると、発病しやすいといわれている。
極度に乾燥しないように、気をつける。
深植えにする。
 → 地表近くの土は、乾燥しやすい。
 → 地中深くにある土は、乾燥しにくい。
大型種では、25~30cmほどの深さに植え、掘り起こしたりせずに植え放しにしておく。
害虫
春の新芽にアブラムシがつきやすい。
見つけたら早めに薬剤撒布する。
 
 
 ユリ〔百合〕の 繁殖
ユリ〔百合〕は繁殖力が強く、繁殖の方法が5つもある。
分 球
数年ほどすると球根が育っていることがある。
手で分けて、離して植えると増やすことができる。
鱗 片
ユリの球根はうろこ状の鱗片で作られているので、1つずつはがすことができる。はがした1枚を半分ほど土にさしておくと、芽が出てくる。
→ 3年~4年ほどで開花するほどに成長する。
すべての鱗片をはがすと、沢山繁殖させることができる。
木 子 (キゴ)
木子とは、土の中に出来る小さな球根のようなもので、春か初夏になると土中の茎の節に木子が着生する。
木子を手で取り、土に植える。
→ 2年~3年ほどで開花するほどに成長する。
ムカゴ (珠芽)
ムカゴとは、葉の付け根に出来る黒っぽい球根のような塊のこと。
花が咲く頃に出来るが、出来ない品種もある。
オニユリとコオニユリは沢山つくので繁殖がたやすいといわれている。
ムカゴからの育て方
ムカゴを手で取り、清潔な土に植える。
翌年の春には芽が出る。
1年で小さな球根が出来る。
2年~3年ほどで開花するほどに成長する。
放置しておいても自然と散布されるが、発芽した根が地上に出て乾燥したりするなどして、発芽率が悪い。
タ ネ
ユリのタネは薄くてペラペラしている。
開花するまでに、3年~6年ほどかかる。
園芸品種のユリは、タネから育てると同じ花になるとは限らない。
園芸品種のものではなく原種のものは、同じになることが多い。
 → タカサゴなどは大丈夫。
 
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