特徴－セイヨウトチノキ〔西洋栃の木〕（別名：マロニエ）－植物

※	「マロニエ」は、フランス語の［Marronnier］からきた言葉。
※	パリの有名なシャンゼリゼ通りに植栽されているのは、同じ仲間の「ベニバナトチノキ」。

名　前	セイヨウトチノキ　〔西洋栃の木〕
別　名	マロニエ、　ウマグリ
仏　名	Marronnier　〔マロニエ〕
英　名	Horse chestnut
類　別	トチノキ科 [Hippocastanaceae] トチノキ属 [Aesculus]
学　名	Aesculus hippocastanum L.
性　質	落葉性　　広葉　高木
原産地	南ヨーロッパ
用　途	街路樹、　公園樹、　庭植え、
花言葉	「ぜいたくと健康」

開花時期

【５月～６月】

結実時期

【９月～１１月】

	マロニエの実は堅い殻に覆われていて、殻を割るとクリの実によく似た種子が現れる。取り出してみると、栗の実にある「とんがり」部分はなく、全体的に丸い形をしている。

花の特徴

少し赤みをおびた白花が集まり、２０cmほどにもなる大きな円錐形の花を、枝先にたくさん咲かせる。
近くで見ると華やかな花であるが、雄大な木の中では緑に点々と白味を添える程度にしか見えない。

◇	トチノキの花。
	花序が全体的に少し細い。　Aesculus turbinata Bl.
◇	ベニハナトチノキの花。
	花色が、赤みを帯びたピンク色。
	Aesculus. carneaHayne 　「ベニハナトチノキ」は、「マロニエ」と「アカバナアメリカトチノキ」の子供。
	→ 　「アカバナアメリカトチノキ」　Aesculus pavia L. 　　　　　英名：　buckeye 　　　　　北アメリカ原産で、花色は鮮やかな赤い色。

木の特徴

幹が真っ直ぐに直立して２０ｍにも成長する高木。
ゆったりと枝を広げ、雄大な樹木になるが、自然と形が整い、美しい樹形を作ることから、欧米では好まれてよく植栽されている。
大きな葉は、１ヵ所から５～７枚出る。
病害虫にも強い。

名前の由来

セイヨウトチノキ　〔西洋栃の木〕　－　和名

セイヨウトチノキによく似た、近縁種「トチノキ」〔栃の木〕が日本にあるので、欧州原産のトチノキには「セイヨウ」をつけて「セイヨウトチノキ」としたもの。

Marronnier　〔マロニエ〕　　－　仏名

マロン(クリ)に由来する言葉。
マロニエの果実が、クリに似ている（又は、クリとして用いられていた）ことによる。

※	クリの実から作られることで有名な「マロングラッセ」という菓子も、古くはマロニエの実が使われたという。
※	マロニエの実は堅い殻に覆われていて、殻を割るとクリの実によく似た種子が現れる。取り出してみると、栗の実にある「とんがり」はなく、全体的に丸い形をしている。

Horse chestnut　〔ホース･チェスナット〕　－　英名

直訳の「ウマグリ」が日本でも別名として使われていた。
「馬の栗」