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ピラカンサは秋になると、枝いっぱいに赤い実を実らせ、もの寂しい秋の庭に彩りをもたらす庭木の定番。 果実にさそわれて、鳥も集合する。
一方、初夏に咲く白い花は控えめで、あまり注目されることはない。 |
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生育生育旺盛で刈り込みにも強く、生垣にも適している。 |
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樹木全体に、鋭いトゲが生えている。 |
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バラのトゲよりも細くて長い。
成長して、硬くガッシリしたトゲは、刺さるととても痛い。
取り扱いをうっかりすると、傷を負うことが多いが、深く刺すとかなりの痛手になりそうな存在感のあるトゲ。 |
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開花時期 |
【5月 ~ 6月】 |
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果実時期 |
【10月 ~ 1月】 |
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炎のような赤い実を樹木いっぱいにたわわにみのらせる。 |
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ピラカンサの実は、ヒヨドリなどが好んで食する。 |
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名 前 |
ピラカンサ |
英 名 |
Firethorn (ファイアーソーン) |
類 別 |
バラ科 [Rosaceae]
トキワサンザシ属 [Pyracantha] |
性 質 |
常緑広葉樹 小高木 |
原産地 |
ヨーロッパ(東南地方) ~ アジア |
用 途 |
庭植え、 鉢植え、 切花 |
花言葉 |
「慈悲」 |
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ラテン名のまま、単にピラカンサ属ともいうこともある。 |
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2~5mほどに成長する。 |
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トキワサンザシの仲間を総称してピラカンサというが、日本で多く植栽されているピラカンサは、主に3種類ある。
いずれも晩春から初夏にかけて、白色の花を咲かせる。 |
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単にピラカンサと呼ぶ時はトキワサンザシのことを指す事もある。 |
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トキワサンザシ |
常磐山樝子 |
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学名 |
Pyracantha coccinea (L.) Roem. |
英名 |
Evergreen thorn | firethorn |
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葉は、ほとんど無毛。
果実は赤い色が多い。 原産地はヨーロッパ南部から西アジア。 |
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カザンデマリ |
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学名 |
Pyracantha crenulata (Roxb.) Roem. |
英名 |
Nepali firethorn |
別名 |
ヒマラヤピラカンサ、
ヒマラヤキワサンザシ、
インドトキワサンザシ |
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若い枝などに褐色の短毛があるが、後に無毛になる。
果実は黄色から赤みを帯びたオレンジ色に熟す。
葉がやや幅広い。 |
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タチバナモドキ |
橘擬 |
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学名 |
Pyracantha angustifolia (Fr.)Schneid |
英名 |
Marrowleaf firethorn |
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若い枝や葉の裏に線毛がある。
果実はオレンジ色。
原産地は中国大陸西部地方。 |
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ピラカンサ [Pyracantha] - 和名・属名 |
ギリシャ語の、『ピル』→「炎」、『アカンサ』→「トゲ」に由来する。 |
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直訳は、「炎のトゲ」。 |
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ピラカンサは、秋にたわわに炎の様な鮮やかな赤い実がなり、樹木全体にトゲがある。 |
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Firethorn - 英名 |
『fire』→「炎」、『thorn』→「トゲ」に由来する。 |
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和名・属名と同じ。 |
※ |
直訳は、「炎のトゲ」。 |
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ピラカンサは、秋にたわわに炎の様な鮮やかな赤い実がなり、樹木全体にトゲがある。 |
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一説によると、ピラカンサの果実は味はあまりおいしくないという。(はっきり言うと、ピラカンサの果実はまずい。)
秋から冬に向かい、エサのない時期になってくると、鳥は仕方なくピラカンサの果実をかじるが、まずいので一度に大量の実を食べることがない。 |
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鳥に食べられることがなければ、秋から冬の長期間、実をつけたままの状態でいる。 |
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ピラカンサにしてみれば、少数の鳥に短時間で実を食べつくさせることがないので、長い時間をかけて様々な鳥に少しずつ食べてもらうことが出来る。
果実のにあるタネは、鳥のフンとして落とされるが、ピラカンサはタネを広範囲に時間差を設けてバラまくことが出来る。 |
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ピラカンサの子孫を残すためのチエが働いている。 |
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