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一般的なカイガラムシの生態には共通点がある。 |
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足が退化していく |
生まれたてのカイガラムシは足が速く、よく動き回る。
食事にありつける心地よい場所を早く見つけようとするためと考えられる。
通常は、幼虫から成虫になるまで同じ形態でいる品種が多いが、徐々に足が退化していくものもある。 |
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成虫になると一ヵ所に留まり、動くことがなくなる。
そのため足が不要となり、植物に定着したまま一生を終えるものも多い。 |
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シェルターを作り、身体を守る |
カイガラムシは成虫になるにつれ、ワックスなどを分泌して身体を保護するようになる。 |
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このワックスは、水や汚れなどをはじいてくれる。 |
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体全体をフェルト状のやわらかい分泌物に覆われるカイガラムシもある。 |
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産卵もこの中で行なわれるため、親だけか卵もあるかの判別がつかない。 |
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体全体を覆う分泌物を硬いカラに変える種類のカイガラムシもいも。 |
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この状態では、薬剤などからも身体をガードすることが出来る。 |
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「暗く」て「狭い」場所が好き |
カイガラムシは暗くて狭い場所を好む。 |
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幹や果物の窪みや、いつも日陰になっている所など。
農家を悩ませるのは、果実にかける袋の中も心地よい場所になってしまうため。 |
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食べカスの排出物は「甘い蜜」 |
カイガラムシは取り付いた植物から樹液などを吸引し、必要な栄養分をろ過して残りを排出する。
この排出物には糖分が含まれている。 |
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カイガラムシが排出する「甘い蜜」 |
◇ |
アブラムシが好む甘い蜜を排出する |
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蜜に引き寄せられてアリが集まると、カイガラムシを捕食する虫などを追い払ってくれる。 |
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◇ |
病原菌も引き寄せる |
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オスの命は短命 |
カイガラムシのオスの寿命は2~3日ほどしかない。 |
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食事をする口を持たず、メスと交尾する目的の為だけに生まれてくる。 |
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短命のオスは、メスにはない小さな羽を持ち、メスの放つフェロモンをたよりにメスを探し当てる。 |
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オスの命があまりにも短くて非効率であるためか、メスだけて子を作る種類のカイガラムシもいる。 |
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卵はメスの身体の下で孵化する |
カイガラムシのメスは身体の下に卵を産んで、親の身体と一体になったまま卵を孵化させる。 |
◇ |
一度に産む卵の数は、100~300個。 |
◇ |
一度に産む卵の数は、100~300個。 |
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産卵時期は気温次第 |
カイガラムシは寒さが苦手で温かい気温を好む。
一般的には、冬は休眠し、4~5月頃に産卵をする。 |
※ |
好む温度も種類により差がある。 |
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気温が高いほど、産卵する時期が多くなる。 |
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