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コチョウラン 〔胡蝶蘭〕
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  管理のポイント - コチョウラン〔胡蝶蘭〕
高温・多湿・通風を好む。 
夏に蒸れ過ぎると、病気になりやすい。
冬越しの最低温度は15℃以上は。
生育適温は15℃~25℃。
最低温度が18℃くらいになったら室内に取り込む。
夜でも20℃以上ないと開花しない。
開花中の花を湿度のない部屋に置くと、すぐにしおれてしまう。
乾燥した部屋に置く場合は、霧吹きをするなど湿度を高める工夫が必要。
飛び出た白い根を大切にする。
空中でも水分や酸素を吸収している。
25度以下になると花が咲く性質がある。
23度くらいが適温。
 コチョウラン〔胡蝶蘭〕の管理
原産地は、熱帯地方の多湿地帯の樹木に着生しているものが多い為、耐寒性がない。
暑い方がよいが、温度が高くなると湿度が低くなるので、気をつける。
特に、冬には湿度に注意する。
6月~9月頃は特に問題なく、よく育つ。
それ以外の季節、特に冬越しが最大の難関となる。
水やり
ミズゴケが乾いたら、与える。
ミズゴケが古くなると、過湿により水腐れしやすくなる。
水の与え過ぎに注意する。
水受け皿に水をためないようにする。
植え替え後はしばらく水やりを控える。
休眠期には水やりを控える。
休眠期に水やりを控えると、葉がしおれた様になることもあるが、それでもよい。
しかし水やりを全く忘れてしまうと、本当に枯れてしまう。
葉の状態をチェックする
コチョウランの葉は、肉厚でしっかりしているが、水切れした葉は触るとフヤフヤで、葉裏を見るとシワがよっていたりする。
開花中に加湿になりすぎると花にカビが発生する恐れがある
花が咲いている間。
肥 料
【6月 ~ 9月】
液体肥料を与える。
7月頃に適宜、固形肥料を与える。
 秋から冬の休止期には、肥料を与えない。 
植え替え直後などの、根が弱っている時は肥料を与えない。
害 虫
カイガラムシ、ナメクジ。
見つけたら、すぐに駆除する。
植え替え・株分け
【4月 ~ 7月】
  2年を目安に植え替える。
古い根が鉢の中にたまると、新しい根が出てこなくなる。
葉が垂れてきた株は根腐れの恐れがあるので植え替える。
植え替え作業の2週間前くらいから水やりを控えると、作業が楽になる。
 → 根が柔らかくなり、折れにくくなる。
下葉が落ちて、立ち上がった様になった株は、根を少し残して切り取り、株元を下げて植えなおすと、形が元に戻る。
複数の株を寄せ植えしない。
 競合してしまう。
市販のものは、見栄えをよくする為に、出荷前に複数の株を入れこんでいるので、バラバラにしてあげた方がよい。
腐った根は切り取る。
黒く、ボロボロの根は腐っているもの。
健康な根は、白くて弾力性がある。
外に飛び出た根は切り取る。
白い根が鉢の外に飛び出す事が多いが、この植物の性質であり、鉢が小さいからという訳ではない。
 → 特に植え替えのサインというわけでは無い。
じゃまになるようなら切り取る。
 → 外で成長した根は、コケの中では生育しない。
植え替え後、1週間ほどは水やりしない。
湿った水ゴケで十分。
用 土
水ゴケが最適。
水ゴケは十分に湿らせて使用する。
 (1晩くらい湿らせておくと、なお良い。)
「洋ラン用の培養土」の中には、シンビジウムなどのラン用のものであることがある。
※古い水ゴケは使わない。
古い水ゴケは、根腐れしやすくなる。
※バークチップでもよい。
プラスチック製の鉢は水はけが悪いので、水はけを良くする為にバークチップを入れる。
鉢底石の代わりに、発泡スチロールを使用する。
高さのあるものよりも、平べったいもの。
コチョウランの根は横に広がる性質があるので、高さはあまり必要としない。
 市販のものは、見栄えをよくする為に背の高いものを使用していると思われる。
素焼き鉢がよい。
素焼き鉢は、水はけが良い。
 水はけの悪いプラスチック製のものに入れる場合は、水はけの代わりにバークチップを入れるなどして対処する。
大きさは、かなり小さいものがよい。
鉢が小さくて、すぐに白い根が飛び出るくらいのもの。
コチョウランをプレゼントされたら
贈答用の鉢は、中に3つほどのコチョウランのポットを入れ込んだだけのものが多い。
水やりに注意する。
中のポットの位置を確認して、それぞれの容器の中にちゃんと水が入るようにする。
花後はすぐに、一つずつの鉢に植え替える。
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 コチョウラン〔胡蝶蘭〕の 四季管理
【開花中】 (冬 ~ 春)
 1月 ~ 5月
 20℃以上ないと花は咲かない。
 温室や温かい部屋でなければ、開花は春になる。
4月頃から生育期になる。
花は、すっかり枯れこむ前に花茎ごときり取る。
 花びらが薄くなってきたら、花が終わるサイン。
春遅くまで咲く花は、切花にして楽しむ。
 あまり遅くまで咲かせていると、開花が隔年となる。
水やり
寒い冬は、水やりを控え、乾きぎみに育てる。
 温かい部屋に置いている場合は、しっかり水やりする必要があるが、暖房の切れた時や明け方の温度が15℃を下回らないよしうにする。
つぼみが出てきたら、たっぷりあたえる。
開花中は、水分を多く必要とするので霧吹きなどでも補うようにする。
 水分が足りないと、花に元気がなくなってくる。
肥 料
与えない。
【開花後】
 10月まで生育期となる。
水ゴケを変える。
 鉢から1株づつ取り出し、古くなった水ゴケを取り除いて、新しい水ゴケに換える。
※なるべく新しい鉢に植える。
風通しの良い、直接日光の当たらない屋外に出す。
2番花を咲かせるなら、花後の花茎を半分くらい切る。
 節芽を確認して、芽の上で切る。
花茎伸びて新しい蕾をつけることがある。
 花茎には、伏芽(フシメ)という筋が等間隔に並んでいて、途中から切ると、伏芽から新たに花茎が伸びてくる。
あまり遅い時期に行うと、翌年の開花がなくなくことがある。
花がしおれても、1~2ヵ月後に花の先端が伸びて新しい蕾をつけることがある。
肥 料
花後でも冬の間は、与えない。
水ゴケを変えてから1~2週間後に、固形の肥料を置く。
【春】
4月頃から生育期になる。
水やり
生育期に入ったら、たっぷり与える。
植え替え・株分け
4月~5月は植え替え適期。
成長期の夏まで行うことは可能。
 2年に1度くらいの割合で植え替えを行う。
【夏】
成長期なので、充実させる。
寒冷紗を二重にかけたくらいの弱光のもとに置く。
 50%~60%くらい射光する。
風通しをよくする。
 穴のあいた台の上などに置く。
水やり
たっぷり水を与える。
 → 晴れていれば、毎日与える。
 ※ 水切れに注意する。
葉に水をかける。
 → 温度を下げ、埃などを落とすことが出来る。
肥 料
【6月 ~ 9月】
液体肥料を与える。
7月頃に適宜、固形肥料を与える。
秋から冬の休止期には、肥料を与えない。 
害 虫
葉裏の縁などにつきやすい。
時々、葉裏を点検して、見つけたら湿らせたガーゼなどで取り除く。
【秋】
10月頃まで生育期。
11月から3月頃までは休眠期。
水やり
4、5日に一度程度。
肥 料
11月頃からは肥料を与えない。
【冬】
3月頃まで休眠する。
 生育は休止する。
最低温度が18℃になったら、室内に取り込む。
レースのカーテン越しに日に当てる。
冬越しの温度は最低15℃以上。
 20℃以上ないと、冬の間の開花は難しい。
 10℃以上あれば、枯れることはないかもしれない。
  → しかし、春になっても開花は難しい。
葉先にひび割れが出来たら、湿度不足。
 加湿器などで湿度を上げる。
 冬に、部屋の温度を上げると湿度が低くなる。
水やり
2、3日に一度程度。
※水をやりすぎると、根腐れする恐れがある。
花に支柱をたてる
花茎が伸びたら支柱を立てて、添えるようにする。
 花の重みで倒れないように、20cmくらいに伸びたら必ず支柱を立てる。
 アーチのある支柱を添えると、きれいな形になる。
肥 料
与えない。
 
 
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