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牧草や芝草として利用されていたが、雑草化もしているマメ科の多年草。
クローバーと呼ぶときは、シロツメクサをさすことが多い。 |
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クローバーの仲間はシロクローバーの他に、アカクローバー〔アカツメクサ、又はムラサキツメクサ〕、アルサイククローバー、ストロベリークローバー 、クリムソンクローバー、サブクローバー、などがある。 |
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名 前 |
シロツメクサ 〔白詰草〕 |
別 名 |
クローバー、 シロクローバー |
英 名 |
White clover |
類 別 |
マメ科 [Fabaceae] シャジクソウ属 [Trifolium] |
学 名 |
Trifolium repens L. |
性 質 |
多年草 |
原産地 |
欧州 |
用 途 |
牧草、 芝草、 雑草 |
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最初に渡来したのは江戸時代の後期であるが、明治時代以降にシロツメクサが牧草として導入されてから広まり、現在では日本各地自生するに帰化植物となっている。 |
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シロツメクサが日本に最初に渡来したのは、江戸時代の後期とされている。
オランダからガラス製品が輸入された時、ガラスが割れないようにと、箱の隙間に充填(ジュウテン)材として乾燥したシロツメクサが詰められていた。 |
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実がついていたものがあり、発芽して野生化したものと考えられている。
(広まったのは、明治時代以降のこと。) |
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ハート形の葉が3枚セットなのが特徴的。
茎は地をはって長く伸びていく。 |
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花の特徴 |
シロツメクサは花茎を10~30センチほど伸ばし、茎の先端に2センチほどの球状の花をさかせる。
球状の花は、10~80個の白色の小花が集まったもの。
一つの花の寿命は短いが、下から順番に咲いていき、長期間に渡り咲き続け、また虫にも花を長く目立たせることが出来る。
果実は、褐変した花の中で1つの花につき2~4個の褐色の種子ができる。 |
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開花時期 |
【4月 ~ 9月】 |
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ミツバチの来訪を願う虫媒花 |
オシベとメシベは花びらに挟まれているので隠れて見えないが、下側の花びらに昆虫が足をかけると、花びらが開いて見えるようになる。
花に止まり、後ろ足で花びらを押し下げる「力」と「知恵」がなければ蜜を得ることが出来ないので、ミツバチ以外の昆虫では蜜を得ることが困難だとされる。 |
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小さなハチやアブなどは、非力で蜜を得られないため。 |
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このシステムは、下の花から順番に蜜を吸うことしか出来ない。 |
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幸せのシンボルとして有名な「四つ葉のクローバー」はシロツメクサの葉のこと。
本来は3枚セットの葉であるが、たまに4枚セットのものが出現する。 |
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人などに踏まれることで成長点に傷がつき、奇形が発生するのではないかと考えられている。 |
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奇形なので、4枚の葉と限らず5枚や6枚のものも出現する。
18枚のものまで正式に確認されている。 |
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「愛・希望・信仰・幸福」を表す四つ葉 |
四葉のクローバーが幸せのシンボルになったのは、アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックに由来する。
彼がクローバーの3枚の葉を「愛・希望・信仰」の三位一体にたとえ、4枚目を幸福と説いたといわれる。 |
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イギリスに伝わる四つ葉のクローバーの歌 |
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1枚は名声。
1枚は財産。
1枚は恋人。
1枚は健康。 |
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5つ葉のクローバーは「経済的繁栄」、6つ葉のクローバーは「地位や名声」、7つ葉クローバーは「無限の幸福」を意味するともいわれている。 |
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シロツメクサ〔白詰草〕 - 和名 |
江戸時代後期、オランダから長崎に輸入していたガラス製品の梱包充填(じゅうてん)材としてクローバーの乾草が使われていたことから、クローバーのことを「詰め草」と呼んだことに由来する。。
そのて花色が白いので、シロツメクサとなったもの。 |
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