|
「ツツジ」と「サツキ」の違いを知るには、まずはその歴史を知ると理解しやすい。 |
|
|
ツツジとサツキの歴史 |
ツツジは日本全国に自生している馴染み深い花木であるが、古くは「万葉集」(5~8世紀)にツツジの花が詠まれている。 |
|
|
最古の園芸書といわれる書物(19世紀)には、ツツジとサツキが掲載されているが、両者は特に区別はされていない。 |
|
|
最初の園芸書から8年後に、ベストセラーとなる話題の園芸書が発行される。 |
※ |
その園芸書は園芸愛好家に愛読され、版を重ねて長く出版されていたという。 |
|
|
|
古い時代の園芸書がツツジとサツキを区別していた |
長期間愛読され続けた園芸書には「ツツジの部」と「サツキの部」があり、両者が区別されて掲載されていたという。
その由来から「ツツジ」と「サツキ」を区別する習慣が出来たのではないかと考えられている。 |
|
|
|
つまり古い時代に人気のあった園芸書が「ツツジ」と「サツキ」を分けていたので、現在もなんとなく分けているというのが「ツツジ」と「サツキ」を区別する理由といえる。 |
※ |
現在の植物学的観点からは「ツツジ」と「サツキ」を区分するには多くの疑問点があるとされる。
そのため過去の慣習は残しながらも学術的には納得できない微妙な関係にある。 |
|
|
|
|
|