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ヒガンバナ 〔彼岸花〕
写真「ヒガンバナ〔彼岸花〕の花」
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 ヒガンバナ〔彼岸花〕とは
 ヒガンバナは、秋の彼岸の頃に華やかな赤い花を咲かせるお馴染みの花で、日本の秋の風物詩となっている。 地下の鱗茎(リンケイ)で増える性質があり、真っ赤な花を集団で咲かせる見事な様を各地で見ることが出来る。
秋彼岸とは、9月の秋分の日をはさんで前後3日、合計7日間のことをいう。
彼岸入りは、毎年9月20頃。
名 前  ヒガンバナ 〔彼岸花〕
別 名  マンジュシャゲ 〔曼珠沙華〕、
 ハミズハナミズ 〔葉見ず花見ず〕
地方名  ユウレイバナ 〔幽霊花〕、 シビトバナ 〔死人花〕、
 ジゴクバナ 〔地獄花〕、 カミソリバナ 〔剃刀花〕、
 キツネバナ 〔狐花〕、 カジバナ 〔火事花〕
英 名  Red spider lily
類 別  ヒガンバナ科 [Amaryllidaceae]
 ヒガンバナ属 [Lycoris]
学 名  Lycoris radiata
性 質  多年草
原産地  東アジア
用 途  庭植え、 コンテナ
花言葉  「悲しい思い出」
開花期  【9月中旬】 秋彼岸の頃
昔、中国から伝わった1株の球根から日本各地に広まったと考えられている。
ヒガンバナの球根が海に流され漂着したという説もある。
秋彼岸とは、9月の秋分の日をはさんで前後3日、合計7日間のことをいう。
彼岸入りは、毎年9月20頃。
カレンダーのように正確に開花時期を見極める。
花の特徴
 彼岸近くになると、地面から花茎だけをスルスルと伸ばし、30~50cmほどの長さにまでなる。
1日に数センチも伸びるで、突然、花が咲いてビックリすることがある。
 花茎の先端に花を咲かせるが、5個~8個の赤い花が丸くかたまって咲くので、まるで1つの花のように見える。
 花弁は強くそり返り、6本の糸の様なおしべとめしべが長く飛び出しているので、線香花火のようにも見える。
 一度見たら忘れられない強烈な印象を残す、エキゾチックな花である。
条件がよければ群生していく。
花色は、燃える様な赤色がよく知られているが、白色や黄色などの花色もある。
 葉は、花後に土から直接出てくる。
葉が出てくるのは花後の10月頃。
地下にある鱗茎(リンケイ)で増える
鱗茎とは、地下茎に栄養分を貯めた葉が密生したもので、厚い鱗状の鱗片が玉ネギのように重なって作られる。
鱗茎による繁殖力は強く、ヒガンバナが群生する場所も多く見られる。
ヒガンバナは種子が出来ない
日本にあるヒガンバナは、種子が出来ないものばかりなので、種子による繁殖ない。
日本各地に咲くヒガンバナは、みな人工的に植えられたものと考えられる。
「葉見ず花見ず」と言われるヒガンバナ
彼岸が近づくと突然花茎をスルスルと伸ばして花を咲かせ、花が終わり花茎が枯れると、細長い葉が何本も伸びてくる。
そして翌年の5月頃には、葉も枯れていく。
花が咲いている時は、まだ葉が出ていない。
葉が伸びる頃には、花が枯れている。
花と葉は決して一緒には見られない。
葉だけで越冬はするが、夏の間は地上部は枯れて夏眠する。
写真「ヒガンバナ〔彼岸花〕の花」 写真「ヒガンバナ〔彼岸花〕の花」
メ モ
ヒガンバナは、墓地や田畑の畦(アゼ)、川の土手、堤防などにもよく見られる。
救飢植物として食用にされる為という説と、モグラ除けの為という説がある。
欧米では不吉な花という概念がなく、好んで栽培されて園芸品種も多く作られている。
ヒガンバナの利用
ヒガンバナの鱗茎(リンケイ)は古くから利用てきている。
【動物除け】
 鱗茎(リンケイ)には、強い毒性のあるアルカロイドがあり、土葬を行っていた時代には、墓あらしに来る動物除けの為に墓に植えられていたという。
墓地に植えられる花として、日本では忌み嫌われる事が多い。
【食用利用】
 鱗茎には多量のデンプンが含まれていて食用となる為、飢饉の時には食料にしたという。
毒性を取り除くには、すりつぶして流水でよく水洗いすると、有毒成分が流れ出て良質のデンプンが残る。
飢饉に備えて、あぜ道や土手、空き地などに植えられていたという。
【薬用利用】
 鱗茎のアルカロイド成分は、去痰(キョタン)・利尿の作用のある薬として利用される。
 名前の由来
ヒガンバナ〔彼岸花〕  - 和名
秋の彼岸の頃に花が咲くことから、名づけられた。
毎年、決まって彼岸の頃に花が咲く。
(その年ごとの天候不順にもあまり影響されない。)
マンジュシャゲ 〔曼珠沙華〕  - 別名
梵語(ボンゴ)で「天上に咲く花」のことをいう。
そのため仏の花として寺や墓地に植えられたともいわれている。
梵語とは、古代インドの言語で、サンスクリット語の異称。
造物主梵天(ブラフマン)が作った神聖な言語というインドでの伝承に基づくもの。
ユウレイバナ〔幽霊花〕、シビトバナ〔死人花〕、ジゴクバナ〔地獄花〕
ヒガンバナには毒性があり、墓地に多いことなどから、数々の不吉な呼び名が付けられていた。
忌み嫌われていた。
ハミズハナミズ 〔葉見ず花見ず〕  - 別名
花の咲く頃には葉がなく、後で葉が出ることによる。
ヒガンバナの休眠期は地上部が枯れているが、秋の彼岸の頃になると葉を出す前にスルスルと花茎だけを伸ばして花を咲かせる。
やがて花が枯れると、ようやく葉が出てくる。
Lycoris radiata  - 学名
Lycorisは、ギリシャ神話の海の女神「リコリス」の名前。
Radiata は、「放射状」といいう意味。
花の形から名づけられた。
写真「ヒガンバナ〔彼岸花〕の花」
 ヒガンバナ〔彼岸花〕の 管理
ヒガンバナは丈夫でたくましく、病害虫にも強く、繁殖力も強い。
庭植えの場合は、特に何もする必要はなく、自然と繁殖してくれるので、とても栽培の楽な花である。
鱗茎には強い毒性があるが、独特のニオイも発生していて、動物だけでなく虫や雑草なども敬遠するといわれている。
ヒガンバナの生育場所
林の中や、半日陰の場所を好む。
北海道 ~ 沖縄。
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