小さな園芸館 > 植物 > サクラソウ〔桜草〕 > 特徴
サクラソウ 〔桜草〕
写真「サクラソウ〔桜草〕の花」
 トップページ
 索引【五十音順】
 索引【写真】
 園芸用語
 ベストセラー・ブック
特 徴 春の花 ピンク色の花 ホームページ
 サクラソウ〔桜草〕とは
サクラに似た花を咲かせる草花で、日本を代表する花の一つ。
北半球に約600種が自生し、日本にもサクラソウの仲間は各地に多くある。
古くから観賞用として栽培されてきていて、園芸品種も多く存在する。
かつては日本の各地に自生していたといわれるが、今ではほとんどみられなくなってしまった。
埼玉県さいたま市の「田島ケ原サクラソウ自生地」は貴重な群生地として保護されている。
お店で普通に売られているものは、中国産の園芸品種などが多く、本当のサクラソウが販売されることはほとんどない。
名 前  サクラソウ〔桜草〕
別 名  ニホンサクラソウ〔日本桜草〕
英 名  Primrose
学 名  Primula sieboldii
類 別  サクラソウ科 [Primulaceae]
 サクラソウ属 [Primula]
性 質  多年草 通常は落葉性
原産地  中国(西部)、東アジア
用 途  自生 鉢植え 庭植え
花言葉  「青春」 「若者」 「希望」 「長続きする愛情」
 「若い時代と悲しみ」
メ モ
日本桜草という正式な呼び名はないが、外来種と区別して呼ぶ時の通称となっている。
外来種や園芸品種が増え、日本桜草が店頭に並ぶ事はあまりなくなっている。
埼玉県の県花。
大阪府の府花。
山間の低湿地や平地の川沿いの湿地などに好んで自生する。
かつては日本の各地に自生していたといわれるが、今ではほとんどみられなくなってしまった。
かろうじて数少ない自生地が保護されて残されている。
中でも埼玉県さいたま市の「田島ケ原サクラソウ自生地」は、日本一の貴重な群生地として大切に保護されている。
 名前の由来
サクラソウ 〔桜草〕  - 和名
花形がサクラの花に似ていることによる。
primrose  - 英名
primerole「最初に咲く花」から変化したもの。
バラやサクラとは関係がない。
 サクラソウの特徴
葉の間から20cmほどの花茎を伸ばし、輪生状に花をつける。
花色は、紅紫色が多いが、他に白色や黄色、絞りなどもある。
梅雨明けのころ葉が枯れて休眠する。
サクラソウの花は両性花。
開花期
【4月 ~ 6月】
開花期が成長期である。
花が終ると、茎葉が枯れて地下の根だけになる。
休眠期
【7月 ~ 3月】
開花期以外は休眠期となる。
繁 殖
地下茎で株分かれして増えていく。
実生により増えていく。
サクラソウは「虫媒花」
サクラソウの花粉を運ぶ主な虫は「マルハナバチ」であるといわれる。
マルハナバチは、サクラソウの花とぴったり合う口を持っていて、蜜を吸う時に伸びる下を花の奥に差し込んで蜜を吸う時に、花粉をつける。
そして別のタイプの花の蜜を吸う時に、ちょうど具合のよい位置に花粉があるといううまく出来たシステムである。
しかし、最近は環境の変化により「マルハナバチ」の来訪が少なくなり、実生での繁殖が難しいなってきたという。
チョウやビロウドツリアブなども送粉すると考えられている。
サクラソウの「2つのタイプの花」
サクラソウの花には2つのタイプがあり、花のタイプは株ごとに決まっている。
雌しべが長く、雄しべが花の奥に隠れているタイプのもの。
雄しべが長く、雌しべが花の奥に隠れているタイプのもの。
雄しべと雌しべの、どちらが「長い・短い」かの違い。
自家受粉を避けるためのタイプ分け
2つのタイプの花がある理由は、自分の花粉で受粉することを避ける為であると考えられる。
自身の花粉では受精できない性質のことを「自家不和合性」という。
自分の花粉で受粉すると、その子は虚弱になりやすく、代々続くと遺伝的に均質な集団になり、病気や環境変化なので、全滅する危険性が高くなる。
⇒ 動物の近親相姦に近い考え方である。
自家和合性に進化している?
近年は、サクラソウの自生地に虫媒花が来訪しなくなってきているという。
理由は定かでないが、環境の変化などにより、虫媒花の個体数が少なくなった為ではないかともいわれる。
自分の花粉では受精しないので、将来は種子が出来なくなるのではないかと危惧していたら、最近になり自身で受精出来る自家和合性に変化した新しいタイプのサクラソウが種子を作っていることが判明されたという。
 サクラソウ・メモ
ギリシア神話
パラリソス [Paralisos] という青年が、婚約者を失った悲しみから死んでしまい、サクラソウに変身したといわれている。
この話から、西洋では悲しみや死のシンボルにサクラソウ使われる。
イギリスでは弔花や棺を飾る花として使われたりもする。
primrose path (プリムローズ・パス)
「放蕩(ほうとう)暮らし」、「歓楽の道」、「享楽生活」という意味がある。
直訳は「サクラソウの道」。
 サクラソウの栽培
日本の環境に適しているので、栽培しやすい。
暑さも強い。
各地に自生地がある。
栽培場所
日当たりのよい戸外。
鉢植えの場合は、休眠期には日陰に置く。
水やり
表土が乾いたら、たっぷり与える。
休眠期にも、適期水やりを行う。
肥 料
成長期に、薄い肥料を与える。
花柄摘み
花後はこまめには花柄を摘み取る。
→ 花茎を元から切る
鉢の「増し土」をする
株元に来年の芽が出る頃、株元に土をかぶせて保護する。
芽を乾燥させない為に有効な手段とされる。
この「増し土」のため、鉢植えする際は増し土の高さを考慮して、あらかじめ通常よりもウォータースペースを多く取るようにする。
 サクラソウの植え付け・植え替え・株分け
サクラソウのよい苗
葉の枚数が多いもの。
葉が上を向いて伸びていて、元気のよいもの。
× 葉が下にダランと垂れ下がっているものはダメ。
鉢への植え付け・植え替え
植え付け・植え替えのポイント
根をくずさない。
深植えする。
ウォータースペースに余裕をもたせる。
植え付け・植え替えの適期
【11月 ~ 2月】
冬の休眠期がよいが、花が咲いた状態のポット苗を購入した場合は、根をくずさずにそのまま一回り大きな鉢に植え替える。
鉢植え用土
水はけと水もちのよい用土。
用土の例
4: 赤玉土(小粒)
3: 鹿沼土(小粒)
3: 腐葉土
サクラソウに適した鉢
水もちのよい鉢がよい。
よく使用される素焼き鉢は水分が蒸発しやすいので、プラスチック製のものなどがよいとされる。
株分け
鉢植えで、株が鉢いっぱいに増えてしまった時は、植替えと同時に株分けをするとよい。
5号鉢に5株くらいを目安にする。
庭植えの場合は、環境が適していたら特に植え替える必要はない。
 HOMEページ「小さな園芸館」
 索引【五十音順】
 索引【写真】
 
HOMEページ「小さな園芸館」
特 徴 春の花 ピンク色の花 ホームページ
 当ホームページ掲載の記事、写真、イラスト等の無断掲載を禁止します。
(c)2006-2008 A Pretty Garden ALL Rights Reserved.