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クマバチ〔熊蜂〕は、集団ではなく単独生活を行う。
春になるとオスは、交尾のために地上2mくらいの高さを飛びながら縄張り行動を示すようになる。
ホバリングしながらメスを待ち、メスが来れば追いかけて交尾する。
→この時に近づくものは全て追跡し、メスであるか否かを確認する習性がある。 |
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このため、よく人間も追いかけられるので、恐怖を感じる人もいる。
しかしオスには針が無いので刺されることはない。
(ハチの刺し針は、産卵管が変化したもの。) |
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ホバリングとは、空中で停止する飛行方法。
(ヘリコプターの操縦では高度な技術とされる。) |
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クマバチ〔熊蜂〕の活動時期 |
【4月 ~ 10月】 |
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巣作り |
クマバチの巣は、木材を利用して作る。
強大な大あごで木材や枯枝に長い穴を開けて、奥から順に仕切って数個の部屋を作り、間仕切りには壁から削った材粉を使う。
各部屋には花粉などを貯食している。 |
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何世代も同じ巣穴を利用する。
毎回大作業を行うわけではない。 |
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子育て |
交尾を終えるとメスは15mmほどの大な卵を約8個産む。 花粉や蜜を集めて子育てする(4月~6月頃)。
7月頃に羽化するが翌年まで巣の中で過ごす。
8月頃にまた子育てを始め、2度目の子どもは10月になる前には羽化する。 |
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子育てが一段落すると、また二度目の子育てを始める(8月~10月頃)。 |
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冬越し |
羽化した子ども達は母バチと共に巣の中で眠りながら越冬する。 |
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