小さな園芸館
 小さな園芸館 > 生き物 > カタツムリ〔蝸牛〕> 特徴
カタツムリ 〔蝸牛〕
カタツムリ〔蝸牛〕の写真
小さな園芸館
  花の写真一覧
  植物の索引一覧
  園芸用語
  剪定の基本
 白色の花
 黄色の花
 赤色の花
 青色の花
 紫色の花
 水やりの基本
 用土の基本
 肥料の基本
 オレンジ色の花
 ピンクの花
カタツムリ〔蝸牛〕 カタツムリの写真 庭にいる生き物の一覧 小さな園芸館
 カタツムリ〔蝸牛〕とは
カタツムリは巻貝の仲間で、その中でも陸上に住んで、大きな殻を背負って、目が触覚の先についているものを、一般にカタツムリと呼んでいる。
ナメクジもカタツムリの仲間
ナメクジも陸上に住む巻貝の仲間であり、殻のないカタツムリといった存在。
ほとんど同じ仲間であるのに、カタツムリの愛好者は多いが、殻がないというだけでナメクジを毛嫌いする人が多い。
アジサイとカタツムリは梅雨の象徴とされ、古くから写真や絵のモデルとして定番となっている。
カタツムリは害虫
カタツムリの愛好者は多いが、園芸的観点からいうとカタツムリもナメクジと同様に植物を食外する害虫で、駆除の対象とされている。
駆除方法はナメクジと同様。
 ⇒ ナメクジの駆除
名 前   カタツムリ〔蝸牛〕
別 名   デンデンムシ
学術用語   マイマイ
英 名   Land snail
分 類   軟体動物門 [Mollusca]
カタツムリ〔蝸牛〕の写真
学問上は「○○マイマイ」と名づけられている。
 名前の由来
デンデンムシ
『出よ出よ虫』という意味で、「早く殻から体を出せ」と言っている。
カタツムリは危険を感じると殻に閉じこもってしまうので、子供たちがつかまえたカタツムリを見たくてはやしたてたものと言われている。
 カタツムリ〔蝸牛〕の生態
カタツムリは、腹の裏全体が足のようになっていて、筋肉を収縮させて進んでいく。 →「腹足類」(フクソクルイ)と呼ばれている。
動きは遅いが、どこでも動きまわれる。
地面、岩の上、細い茎、葉の上、栗のイガの上、など。
また、離れた葉の間も渡って行くことが出来る。
粘液を出して歩くので、歩いた跡がそのまま筋となって残る。
粘液は、潤滑液のような役割を果たすが、植物の上を歩いても筋となって残ってしまうので、農家や園芸家に嫌われる。
カタツムリは「乾燥と寒さが苦手」
カタツムリは、ねばねばした液体で体の周囲を保護することにより、乾燥をふせいでいる。
さらに乾燥が進むと、殻の中に閉じこもり、入口に薄い膜を張って乾燥に対処する。
また、寒い時や越冬時にも同様に殻の中に閉じこもる。
入口に作る膜には、穴が開いていて呼吸が出来るようになっている。
カタツムリは「湿気を好む」
湿気が多い時は、カタツムリは元気よくはいまわる。
梅雨の季節や雨上がりの時などは、よく動き回るので人に発見される機会も多い。
しかし雨は苦手で、雨が触角の先にある目に当たると、触角を引っ込めて、じっとしている。
カタツムリは「夜行性」
太陽が出て、湿度が低い昼間は、葉かげなどで休んでいる。
そして太陽がしずんでから活動を始め、日が昇るまで動き回る。
夜を好むというよりも、湿気を好む性質から夜間に活動するものと考えられる。
梅雨時や湿気のある時は、昼間も活動している事がある。
害虫としての駆除を考える時は、夜行性として認識した方が効率的ともいえる。
カタツムリは「雌雄同体」
カタツムリは、体内にオスとメスの両方の器官を持っているため、オスとメスの区別がない。
雌雄同体といえども、交尾には2個体が必要とされる。
しかし交尾をしないで、1個体で自家受精して卵を産むこともある。
交尾の方法
カタツムリの2個体が向かい合ってピッタリ寄り添い、体の横にある生殖口(セイショクコウ)から、お互いに白い生殖器を長く伸ばし、互いに精子を交換し合う。
交尾には何時間もかける。
交尾の時期
春~秋
6月~8月には特に多く行われる。
カタツムリの「産卵」
交尾の10日ほど後に産卵する。
頭から土の中にもぐり、殻まで隠れると、頭を下にしたまま土の中に産卵する。
5分~10分おきに1個ずつ生んでいき、全部で40個~50個ほど生む。
もぐるのに2時間以上もかかり、産卵には10時間以上要する。
産卵後数ヵ月で親貝は死亡するとされる。
カタツムリの寿命は種類により異なるが、通常は1年半~4年くらい。
カタツムリの卵は2~3ミリほどの球形で、真っ白い色をしていて、粘膜に包まれている。
カタツムリの「赤ちゃん」
最初は真珠のように真っ白だった卵は徐々に薄茶色になり、10日~1ヵ月ほどで赤ちゃんが誕生する。
カタツムリの赤ちゃんは、小さいけれど、ほぼ親と同じ姿をしている。
気温によって孵化(フカ)までの期間が異なる。
卵に割れ目が入り、頭から出てくる。
カタツムリの「冬越し」
落ち葉の下や土の中などにもぐりこみ、殻の中に入ると入口を膜でしっかり閉じて冬をやり過ごす。
気温が下がると、入口の膜の数を2~3枚に増やしていく。
春になると、活動を開始する。
冬でも、気温が高い日に目を覚ますことがある。
膜が濡れてくると、殻から出てくる時が近い。
カタツムリの「天敵」
カタツムリ捕食する天敵は多い。
主な天敵はマイマイカブリ、鳥類、オオカマキリやオバボタルなどがいる。
マイマイカブリ
黒くて細長い昆虫で、カタツムリを見つけると殻の中に頭をつっこんで、食べてしまう。
カタツムリ食する様が、頭からカタツムリをかぶっているように見えることから名づけられた。
マイマイカブリは他の生き物も食する肉食。
殻をこわして食べる。
小さな園芸館
 花の写真一覧
 植物の索引一覧
 剪定の基本
 水やりの基本
 用土の基本
 肥料の基本
 園芸用語 
 
 季節の花
 春に咲く花
 初夏に咲く花
 夏に咲く花
 秋に咲く花
 冬に咲く花
 
 年間の花こよみ
 1月に咲く花
 2月に咲く花
 3月に咲く花
 4月に咲く花
 5月に咲く花
 6月に咲く花
 7月に咲く花
 8月に咲く花
 9月に咲く花
 10月に咲く花
 11月に咲く花
 12月に咲く花
 
 花の色
 白い色の花
 赤い色の花
 青い色の花
 黄色い色の花
 紫色の花
 ピンク色の花
 オレンジ色の花
 
 年間の園芸作業
 1月の園芸作業
 2月の園芸作業
 3月の園芸作業
 4月の園芸作業
 5月の園芸作業
 6月の園芸作業
 7月の園芸作業
 8月の園芸作業
 9月の園芸作業
 10月の園芸作業
 11月の園芸作業
 12月の園芸作業
 
 剪 定
 剪定の種類
 剪定の時期
 不要枝の剪定
 木の特性
 花木の剪定
 実樹の剪定
 剪定の目的
 
HOMEページ「小さな園芸館」
 カタツムリ〔蝸牛〕の体
カタツムリの「殻」
生まれたばかりの時は、1巻半(ヒトマキハン)の殻であるが、成長するにつれ、うずまきが増えていき、2~3年後に、5巻~6巻にもなる。
殻がこわれると、急いで修理する。
殻の成分はカルシウム分なので、石灰岩の豊富な地方ではカタツムリがよく見られる。
殻の右巻きと左巻き
種類により右巻きか左巻きかが決まっているが、右巻きが多い。
カタツムリの「強力な口」
上あごにはヤスリの様な部分があり、口の中にはおろし金の様な、尖った小さな歯がずらりと並んでいる。。
強力な口で、植物の葉や花、藻類(ソウルイ)や腐葉土などをけずりとって食べる。
カタツムリの「呼吸口(コキュウコウ)」
背中の殻に近い所に呼吸をする穴があり、開いたり閉じたりして呼吸をしている。
カタツムリの「肛門とフン」
フンを出す肛門は、殻の入口近くにある。
食べたものと同じ色のフンを、折りたたむようにして出していく。
色素を分解出来ない為、食物の色のまま出ていく。
葉を食べると緑色のフン、花を食べると花色のフンとなる。
カタツムリの「触角(ショッカク)」
カタツムリには大触角と小触角がある。
大触角(ダイショッカク)
大触角のむ先に目がついているが、視力は光がわかる程度だと考えられている。
小触角(ショゥショッカク)
大触角の前にあるのが小さな突起の小触角で、食べ物のにおいや味を判別している。
 HOME
カタツムリ〔蝸牛〕 カタツムリの写真 庭にいる生き物の一覧 小さな園芸館
 当ホームページ掲載の記事、写真、イラスト等の無断掲載を禁止します。
(c)2006-2008 A Pretty Garden ALL Rights Reserved.