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ナメクジには触角が2対あり、外側の長い方の先端に目がついている。
しかし目の細胞は単純なので、明るさの判別くらいしか出来ないと想像される。 |
計4つの触角には、鼻に該当する器官がそれぞれについている。 |
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→ このことから、ナメクジは嗅覚で動くと考えられている。 |
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触角の間に口があり、ヤスリの様な歯が並んでいる。 |
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ヤスリの様な歯の構造から、ナメクジは食べ物を噛むことが出来ず、削り取っていると思われる。 |
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ナメクジにも肺があり、体の右側前方にある呼吸孔(コキュウコウ)という孔で空気の入れ替えをしている。
また脳も存在していて、学習も少しするという。 |
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ナメクジは粘液の上を歩いていくので、移動した跡には粘液の筋を残す結果となる。
このことも園芸家から嫌われる原因となっている。 |
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ナメクジは、体中を粘液で保護している。
特に柔らかい皮膚は摩擦に弱いので、足の前方から粘液を出してその上を歩くようにしている。 |
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ナメクジは太陽と乾燥が苦手。 |
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ナメクジは通常、昼間は湿度のある落ち葉の下や植木鉢の下などに隠れている。
この習性からナメクジは夜行性と考えられることもあるが、雨上がりなどには日中でもよく見かけることがある。(大雨の時はやはり活動しない。)
昼に活動しないのではなく、太陽と乾燥が苦手なだけかもしれない。 |
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ナメクジの食事 |
たいていのナメクジは雑食だと考えられている。
花や新芽を食する草食性だと思われているが、本当の好物は落ち葉や腐りかけの葉だという説もある。
また、機会があれば虫なども食するという。 |
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弱ったナメクジや死んだナメクジなども、共食いするという。 |
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ナメクジの繁殖 |
ナメクジは雌雄同体で、卵子と精子を両方持っている。 生殖孔はほとんどが右側頭部にあり、精子を渡すと同時に(相手の精子を)受け取り、受精させる。 |
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産 卵 |
湿気のある落ち葉の下などに、複数個の卵を頭部から出して産み付ける。
卵は透明の球形(に近い形)をしている。 |
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1度に生む数は一定ではなく、数個から20個くらいをまとめて、あるいはバラバラ産み付ける。 |
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産卵時期 |
産卵は、何回かに分けて分散して生むが、秋頃の産卵が一番多い。 |
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生涯で200~300個ほど生む。 |
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産卵時期も不定期。
暑い夏が一番苦手で、次に冬も苦手。 |
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孵 化 (フカ) |
産卵時期がバラバラなので孵化時期も様々であるが、4月頃の孵化が一番多い。 |
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11月から6月頃まで親世代と子世代が生息する。 |
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子供は次第に大きくなり、親は逆にしぼんで小さくなっていくという。 |
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