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ナメクジ 〔蛞蝓〕
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 ナメクジ〔蛞蝓〕とは
陸に生息する巻貝のうち、殻が退化しているものの総称。
雌雄同体で、成虫の平均体長は約5cm~6cm。
細長くて触角が2本あり、体表は粘液に覆われている。
夜行性といわれているが、時々昼間にも見かける。
ナメクジはカタツムリと同じ軟体動物であるが、カタツムリの殻を取ってもナメクジにはならず、カタツムリは死んでしまう。
通常、日中のナメクジは植木鉢の下や落ち葉の下に潜んでいる。
ナメクジの弊害
ナメクジは植物の芽や茎や花などをなめ回して、すり減らすことにより植物にダメージを与える。
特に新しく伸びてきた柔らかい茎などは、被害を受けやすい。
その為にナメクジは害虫とされ、園芸書などではすぐに駆除するようにとアドバイスされている害虫。
カタツムリも同様の被害を及ぼす。
ナメクジには線虫が寄生するので、生で食べるのはとても危険。
 → 人間に寄生すると、大病気になるという。
   (昔はナメクジを食する民間療法があったという。)
ナメクジの生態は謎につつまれている
ナメクジの生態については謎の部分が多い。
神出鬼没でミステリアスであるのは事実であるが、ナメクジの研究をする専門家が少ない事が、謎につつまれている原因となっている。
害虫とされてはいるものの、農作物に致命的な被害を及ぼすほどではないので、研究費の提供があまりない。
また、ナメクジの容姿も(好みによるが)特に愛らしいというわけでもないので、無償で研究する人もいない。
名 前  ナメクジ 〔蛞蝓〕
英 名  Slug
 ナメクジの駆除方法
 ナメクジにはこれといった天敵が少ないので、じめじめした環境が整えば大繁殖する。
自宅の敷地内に想像以上に多くのナメクジが存在している可能性もある。
 しかしナメクジの本当の好物は家主が大切に育てている花や植物の新芽ではなく、落ち葉や腐りかけの物なので、好物に満足していれば害虫被害はそれほどないかもしれない。
 世間には各種ナメクジの捕獲方法や駆除方法などが広まっているが、ナメクジの性質を多少理解しておく必要がある。
ナメクジの性質
視覚が弱く、聴覚で行動する。
移動が得意ではなく、時間がかかる。
遠くの大好物よりも近くのエサを好む。
 近くに食べ物があれば、他の食べ物を探しに出かけたりしない。
居心地のよい場所からは動かない。
 キャベツや白菜などの巻物野菜の中に一度入り込んだら、なかかな出て行かない。
ナメクジの捕獲方法
「遠くの大好物よりも近くのエサを好む」というナメクジの性質を考えると、完全抹殺するのはかなり難しいと思われる。
それでもナメクジの捕獲方法や駆除方法は、様々考えられている。
【ビールでおびき寄せる】
ビールを小さな容器に入れて置いておく。
ビールのニオイにつられてやってくる。
容器に入って溺死してしまうこともある。
量が少ないと、飲み逃げされてしまうという。
最大3m程度しか効果がない。
大々的に行うと、お金がかかり過ぎる難点がある。
【野菜くずでおびき寄せる】
台所の野菜くずを庭にすみに置いておく。
野菜くずのニオイに惹かれて集まってくる。
さらにビールを少量でも野菜くずにかけると、もっと効果的。
最大3m程度しか効果がない。
ナメクジを寄せ付けない方法
【銅を置く】
植木鉢の周りなど寄せ付けたいない場所に、銅線や銅版などを置いておく。
銅を嫌う性質があり、寄り付かなくなるという説がある。
銅線を張ったり、巻いたり、あるいは飾りにするなど、どんな形状のものでもよい。
効果がないという説もある。
 平面では効果がないが、銅の上を垂直に登ることは嫌うという説もある。
【コーヒーの豆カスを利用する】
使用後のコーヒー豆のカスを、よく乾燥させて土の上にまく。
土に混ぜてもよい。
【殺菌剤を散布する】
殺菌剤を散布しておと、病気の予防も兼ねることが出来る。
しかし、他の益虫まで排除してしまうなど、様々な弊害もある。
キャベツや白菜などの巻物野菜の中に一度入り込んだナメクジには効果がない。
【ナメシートを置く】
ナメシートの上を歩くナメクジはほとんどいないというすぐれ商品だったらしいが、今は販売されていないという。
良い商品が必ずしも売れる訳ではないらしい。
ナメクジの抹殺方法
【市販のナメクジ駆除剤を使用する】
様々な種類のものが販売されている。
粒剤か錠剤が多い。
濡れると効果がなくなるので、定期的に蒔いておく必要がある。
「ナメキール」という商品を推奨する人もいる。
【塩をかける】 (発見後に捕殺する)
ナメクジの85%は水分なので、塩をかけると浸透圧で体内の水分が対外へ出て縮んで死んでしまうという説がある。
砂糖や胡椒、焼酎や酢でも同様の作用がある。
確かに浸透圧で縮むが、水をかけると復活する。
 ナメクジは体に刺激を受けると、粘液を大量に出して逃げていく性質があるので、残された粘液の塊を見た人がナメクジの残骸だと勘違いしたのではないかという説もある。
そのまま日向で日干しにすれば、本当に死ぬ可能性がある。
 ただし、何も塩をかけなくても日干しにすれば死んでしまう。
実験時の注意!
 塩は、植物にも害になるので植物にはかからない様に気をつける。
 植物に害にならないようにする為には、捕獲してからビニール袋に入れて塩をかけるとよい。
【炎天下にさらす】 (発見後に捕殺する)
ナメクジは高温と乾燥と日照りを嫌う。
炎天下に何時間かさらすと死んでしまうという。
逆に(意外にも)低温には比較的強いという。
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 ナメクジの生態
ナメクジには触角が2対あり、外側の長い方の先端に目がついている。
しかし目の細胞は単純なので、明るさの判別くらいしか出来ないと考えられている。
4つの触角にそれぞれ鼻に該当する器官がついている。
→ このことから、ナメクジは嗅覚で動くと考えられている。
触角の間に口があり、ヤスリの様な歯が並んでいる。
ナメクジは食べ物を噛むのではなく、削り取ることしか出来ない。
ナメクジにも肺があり、体の右側前方にある呼吸孔(コキュウコウ)という孔で空気の入れ替えをしている。
 
ナメクジにも脳があり、少しの学習もするという。
実験により、3週間ほど記憶することも判明する。
ナメクジは粘液の上を歩いていくので、跡に粘液の筋を残す。
ナメクジは、体中を粘液で保護している。
特に柔らかい皮膚は摩擦に弱いので、足の前方から粘液を出してその上を歩くようにしている。
ナメクジは太陽と乾燥が苦手。
ナメクジは夜行性と考えられているが、雨上がりなどには日中によく見かけることが出来る。(大雨の時はやはり活動しない。)
通常、昼間は湿度のある落ち葉の下や植木鉢の下などに隠れている。
ナメクジの食事
たいていのナメクジは雑食だと考えられている。
花や新芽を食する草食性だと思われているが、本当の好物は落ち葉や腐りかけの葉だという説もある。
また、機会があれば虫なども食するという。
弱ったナメクジや死んだナメクジなども、共食いするという。
ナメクジの繁殖
ナメクジは雌雄同体で、卵子と精子を両方持っている。
生殖孔はほとんどが右側頭部にあり、精子を渡すと同時に(相手の精子を)受け取り、受精させる。
自家受精することも有り得るという。
産 卵
落ち葉の下など、湿気のある場所に複数個の卵を頭部から出して産み付ける。
卵は透明の球形から楕円形をしている。
1度に生む数は一定ではなく、数個から20個くらいをまとめて、あるいはバラバラ産み付ける。
産卵時期
産卵は、何回かに分けて分散して生むが、秋頃の産卵が一番多い。
生涯で200~300個ほど生む。
産卵時期も不定期。
暑い夏が一番苦手で、次に冬も苦手らしい。
孵 化 (フカ)
産卵時期がバラバラなので孵化時期も様々であるが、4月頃の孵化が一番多い。
11月から6月頃まで親世代と子世代が生息する。
子供は次第に大きくなり、親は逆にしぼんで小さくなっていくという。
 ナメクジの種類
日本でよく見かけるナメクジは4種類ほどいる。
ナメクジの外見は成長にともない、若干変化していく。
また同じ種類でも変異がよくあるので、外見で種名を判別するのは専門家でも難しいとされる。
ナメクジの研究をするのでなければ、特に注目するべき問題ではないかもしれない。
 ナメクジ  Meghimatium bilineata
体長は約8cm。
全体に薄い灰色をしていて、背中に2~3本の黒い線がある。
触角は黒色。
人家から森林まで、全国に生息する。
ナメクジ科
 以前は、全国で普通に見られたナメクジであったので、単にナメクジと呼ばれるらしい。
 ナマナメクジ  Meghimatium fluhstorferi
体長は約10~16cm。
全体に茶色い色をしていて、体の左右にまだら模様がある。
触角は黒色。
全国の山地などに生息する。
ナメクジ科
 ノハラナメクジ  Deroceras leave
体長は約2cm。
全体に黒色をしていて、前方の背中が甲羅状になっている。
触角も同じ黒っぽい色。
全国広範囲に生息する。
コウラナメクジ科 | 外来種
 チャコウラナメクジ  Lehmannia valentiana
体長は約5cm。
全体に茶褐色をしていて、背中に2~3本の黒い線がある。
前方の背中が甲羅状になっている。
畑や草地など、人家の周辺に多い。
 ※山地などにはあまりいない。
コウラナメクジ科 | 外来種
第二次大戦後に渡来したと考えられている。
現在は、このチャコウラナメクジがよく見られるようになった。
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