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花の特徴 |
長く垂れ下がる総状花序に、蝶の形をした小さな花を多数つけるのが藤花の特徴で、4月~6月に株いっぱいに薄紫色の花を多数つける姿はとても美しい。 |
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花序の長さは20~50cmほどであるが、2mにもなる園芸品種がある。 |
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長い方が見栄えがよいことから、好んで植えられるようになってきている。 |
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フジの花色は「藤色」とも呼ばれるほど、薄紫色がシンボルカラーとされているが、白花や淡紅色、黄色い花を咲かせる園芸品種もある。 |
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フジの果実 |
フジの果実は、細長くて扁平で長さ15~30cmの、いわゆるサヤに入ったマメの形をしたもの。
皮は木質で固くて、細かい毛が密生している。
冬に空気が乾燥してくると2片にはじけて、円形・扁平な種子が飛び散る。 |
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植物に負担がかかるので、通常は実をつける前に取り除かれている。 |
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多くの花を咲かせるが、果実のさやは1つの房に2個~3個ほどしかならない。 |
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ほとんどの花は、果実が実ることのない「あだ花」である。
花を華やかに咲かせて虫を呼び寄せているものと考えられる。 |
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果実時期 |
【9月 ~ 11月】 |
落葉時期になると、乾燥して茶色くなったサヤからタネが飛び出す。 |
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乾燥することにより、サヤがねじれていき、風で揺れる衝撃などにより一気に破裂してタネが飛び散る。
(サヤがはじける時には大きな音がする。)
タネは1.5cmほどの円盤形で、かなり遠くまで飛んで行く。 |
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木の特徴 |
フジは木性でありながら、若い時の茎は草のような性質を持た、生長が早く、長く伸びて他の物に巻きついていく。
やがて状態が安定してくると茎が木質化していき、年月と共に太く成長する。 |
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フジは寿命が長く、垂れ下がる花房の豪華さも好まれ、めでたい木とされる。
日本各地に、天然記念物に指定されている古木があり、フジの名所となっている。 |
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