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テントウムシ 〔天道虫〕
写真「テントウムシ」 写真「ナナホシテントウ」
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 テントウムシとは
 テントウムシとはテントウムシ科の昆虫の総称であるが、一般的には、その中の特定の種を指すことが多い。
 日本各地で一番よく見られる「ナミテントウ」のことを単にテントウムシと呼ぶことが多いが、最近は漫画やイラストなどの影響をうけて「ナナホシテントウ」の方が知名度が高くなっている。
よくあるテントウムシのキャラクターは、ナナホシテントウをモデルにしているものが多いが、日本では一般的に「ナミテントウ」に遭遇する機会の方が多い。
テントウムシは鳥のエサにはならない
 テントウムシの体液には、野鳥が嫌うアルカロイドという成分が含まれているため、野鳥からは敬遠されている。
たまに間違って(?)食べてしまう鳥もしるらしいが、それ以後は二度と食べるとこはないとか。
そのため、テントウムシは自分がまずいことを知らせる為に、あえて派手な外観でアピールしているという説もある。
脚の関節から出す黄色い汁が鳥の嫌う臭いにおいを出すという。
テントウムシの中でも草食性のテントウムシダマシは、臭い汁を出すワザなど持ち合わせていないのに、外観だけ真似をしている。
名 前   テントウムシ 〔天道虫〕 〔瓢虫〕 〔紅娘〕
英 名   Ladybug(米) | Ladybird(英)
分 類   テントウムシ科 [Coccinellidae]
出現時期   【3月 ~ 10月】
テントウムシは肉食性で益虫とされている
 テントウムシ科にはいくつかの種類があるが、その多くは【肉食系】のテントウムシであり、幼虫・成虫ともにアブラムシやカイガラムシなどを食べている。
そのため、テントウムシは「益虫」とされ大切にされている。
アブラムシやカイガラムシなどは、人間が害虫とみなしているので、それらの害虫を食べてくれるテントウムシは「益虫」とされる。
各地の無農薬菜園などで、害虫駆除のためにテントウムシを使用する試みが行なわれている。
テントウムシの仲間には【菌食性】や【草食性】のものもいる。
 名前の由来
テントウムシ 〔天道虫〕  - 和名
テントウムシが太陽に向かって飛んで行く習性があることから、天道(=太陽)に向かう虫と名づけられたもの。
木の枝などの一番上に到達すると、翅を広げて飛んでいく。
テントウムシを手の指にのせて指を上に向けると、指の先端まで登っていき、到達すると飛んでいく。
 テントウムシの食生による3分類
テントウムシは、食性により「食肉性」「食菌性」「食葉性」の3種類に分類することが出来る。
肉食性
草食性
菌食性
写真「ナナホシテントウ」 テントウムシダマシ〔天道虫騙し〕の写真 写真「キイロテントウ」
ナナホシテントウムシ テントウムシダマシ キイロテントウ
【肉食性】のテントウムシ - 益虫
幼虫・成虫ともに、アブラムシ類、カイガラムシ類、キジラミ類などを捕食するテントウムシ。
ほとんどのテントウムシがこの食肉性で、人間が敵対視する害虫をエサとする為、益虫とされている。
ナミテントウ
 日本各地で一番多く見られるテントウムシ。
 アブラムシを食する。
ナナホシテントウ
 黒い7つの点があるテントウムシ。
 アブラムシを食する。
「ヒメカノコテントウ」
 3ミリ程度の小型テントウムシ。
 アブラムシを食する。
「コクロヒメテントウ」
 幼虫は、コナカイガラムシに似ている。
 カイガラムシとアリは共存関係にあり、アリからの攻撃をかわすために擬態すると考えられている。
 アブラムシを食する。
「アカホシテントウ」
 赤い2つの紋がある。
 カイガラムシを食する。
「ヒメアカホシテントウ」
 小柄なテントウムシ。
 主にカイガラムシを食するが、アブラムシも食べる。
 
【菌食性】のテントウムシ - 益虫
植物の葉につき、白渋病やすす病の原因となるカビ類を食べるテントウムシ。
この種類は少数派ながらも貴重な益虫とされている。
「キイロテントウ」
 小さいが鮮やかな黄色いテントウムシで、ウドンコ病の菌を食べる。
「ムーアシロホシテントウ」
 白い14個の紋があり、ウドンコ病の菌を食べる。
 
【草食性】のテントウムシ - 害虫
ジャガイモやアザミなどの葉を食べるテントウムシ。
農作物にも深刻な被害をもたらす害虫である。
本来は、草食性のおとなしい虫であるが、農作物に被害を及ぼすことから害虫とされている。
テントウムシダマシ
 テントウムシの大勢を占める肉食性のテントウムシに似ているので、「テントウムシダマシ」などとネーミングされている。
 光沢がないのが特徴。
 『テントウムシダマシ』とは俗称で、テントウムシ科に属する「ニジュウヤホシテントウ」と「オオニジュウヤホシテントウ」のことを指す。
 
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